☆キャブセッティング手順☆
TZ系、NS系など2stミッション向け
ノーマル車に初めて改造パーツを付ける人を対象にしています

 

■予備知識■

 
キャブレターとは?
ガソリンと空気を混ぜエンジンに送り込むパーツ。
キャブセッティングとは?
ガソリンと空気の比率を変更し、バイクの要求する最適な比率に変更すること。
どういう時にセッティングするの?
チャンバー、フィルター系、ボアアップなど吸排気系の改造をした場合。
ノーマル車でも個体差により微妙にジャストセッティングは違うので、ノーマル車で行う事もある。
濃い薄いとは?
空気とガソリンの比率で、最適な比率よりガソリンの方が多いと濃い、逆だと薄いと呼ぶ。
セッティングの基本は?
セッティングは濃い状態ならば吹け上がりが悪くなったり、プラグが濡れてしまって点火がしなくなるという程度の症状しかでないが、薄い状態だと焼き付き(シリンダーやピストンの破損)の危険性が高いので、かならず濃い状態から試すこと。
ジャストセッティングとは?
空気とガソリンの比率が適切で、一番パワーが出ている状態。
一度セッティングしたらずっとそのままでいいの?
改造状況が変わったらセッティングが変わるのは当然ですが、気温、湿度、高度が変わるとジャストセッティングは変わってきます。
最低でも夏と冬で2回はリセッティングが必要。
以前よりパワー感が無いぞ!?と思ったら再セッティングすべし!
必要な物は?
キャブレターを分解する為の工具。
セッティング用ジェット類(メインジェットなど)。
キャブの分解、ジェットの交換方法は?
ここここを参考にしてください。

 

■セッティング■

 

アクセル中開度〜全開のセッティング

□1
まずノーマル状態でのプラグの焼け具合を見る。

おそらくこの様な焼け具合でしょう。
この様にプラグが焼けている状態が最適のセッティング、もしくはやや濃い状態です。
改造後もこのような焼け色を目指す。
□2
改造パーツを取り付ける。

注意
複数の改造パーツを同時に付けず、1つ付けてセッティングが出てから次のパーツをつける事。
□3
メインジェットのセッティング。
中心のマイナスネジで外れる物がメインジェット

NS系なら130番、TZ系なら150番くらいからセッティングを始める。
メインジェットを交換後ニュートラルのままアクセル全開にしてみる。
(住宅地など、その場で全開に出来ない場合は走っても良い)
すると吹け上がりが悪く、最高回転数もノーマルより大幅に落ちているでしょう。
それが濃いという状態です。

次に上記のセッティングから5番低いジェットに交換する。
おそらく下げる前とほとんど変わらないでしょう。つまりまだ濃いという事ですね。

さらに5番下げを繰り返していくと徐々に最高回転数が上がり、吹け上がりも良くなってきます。
ジャストセッティングに近づいているという事ですね。

さらに5番下げを繰り返し、ノーマル並みに最高回転数が回るようになったら実走向にてセッティング。
走行時は全てのギアを使い、アクセル全開時の吹け上がりやパワーを確認する。

さらに5番下げを繰り返していると、さらにパワー感が出てくるでしょう。
しかし5番下げを繰り返していくと、今度は逆にパワー感が無くなってくる。
それが薄い状態です。
そこまでジェットを試したら、今までで一番パワー感があったメインジェットに戻す。

ここからさらにセッティングを煮詰めるには5番単位ではおおざっぱなので、単品で売っている細かい番数のメインジェットを購入し、セッティングを煮詰める。
#細かい番数についてはパーツショップで確認を。

注意
メインジェットは主にアクセル中〜全開度域に影響するパーツなので、低中開度での吹け上がりの悪さ等は無視していいです。

アクセル低中開度のセッティング

メインジェットのセッティングのみでアクセル低開度から全開度までスムーズに吹け上がるならば以上で終了です。
が、低中開度で吹け上がりが悪かったり、トルク感が無い場合は別のジェット類もセッティングが必要です。

アクセル中開度付近

アクセル中開度でスムーズに吹け上がらない場合はニードルでセッティングする。

写真は中間にクリップがある状態

クリップ位置は低い方が濃い状態なので、クリップを一番下にし試走する。
次に中段上段と試し、一番吹け上がりが良くパワー感のある位置にセットする。
これでニードルセッティングは完了。

アクセル低中開度のセッティング

アクセル全閉〜中開度がスムーズでない場合はエアスクリュー&スロージェットでセッティングする。

写真右側のプラスネジがエアスクリュー

メインジェットの隣にあるのがスロージェット

まずはエアスクリューを締め込んだ状態から1回転半ほど巻き戻し試走。
次に1回転半状態から45度ほどさらに緩め試走。
次に1回転半状態から45度ほど締め込み試走。
上記パターンで調子が良かった方に合わせ、さらに緩めたり(もしくは締め込み)し、奇麗に吹け上がる位置を探る。
調節後、吹け上がりのいいネジ位置が全閉より半回転以下ならばスロージェット番数を上げて再度上記セッティングを繰り返す。
逆に全閉より2回転以上緩めた場合はスロージェット番数を下げて再度上記セッティングを繰り返す。
これを繰り返し一番いい状態にセットする。
 

■再セッティング■

 
それぞれのジェットはメインに受け持つアクセル開度があるが、僅かながらも全てのアクセル開度に影響を与えています。
つまりメインジェットをジャストセッティングにした後ニードルやスロージェットのセッティングをすると、メインジェットのセッティングが微妙にずれている可能性があるということです。
その場合再度メインジェットのセッティングをする。
それによりニードルやエアスクリューがずれたらそれらも微調整を繰り返し、ジャストセッティングに近づける。
そして全てのアクセル開度でスムーズに吹け上がるようになったら完了。

注意
改造パーツによっては低中開度ではノーマルを下回るパワーしか出ない事があります。
いくらセッティングしてもそのような状態の場合はそのパーツの特性だと判断し、それ以上のセッティングは諦めるか、その領域を補えるパーツを付けるなどで対応する。
 

■最終確認■

 
上記手順でセッティングしたならばほぼジャストなセッティングが出ています。
その状態で新品のプラグに付け替え、アクセル全開を多用し数日走り回ってみてください(4〜50km)。
最後にアクセル全開を多用した後エンジンを切り、プラグをチェックしてみてこのような焼け色(もしくはもっと薄い茶色)をしていたら終了。



真っ白く焼けていた場合はセッティングミスで薄い常態か、改造によって適切なプラグ熱価が上がったにも
かかわらずノーマル番数を使っている事が原因です。
試しにセッティングを濃くしてみて吹け上がりが悪くなった場合はジェットセッティングは出ていたという事なので、プラグの番数を1〜2つ上げる。



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